掣圏道SAボクシング 10/2 有明大会
仮面シュータースーパーライダーがDDTで配った招待券(A席)でSAボクシングに行く、が、会場の有明コロシアム前に着くと、知り合いのYさんが待っていて、「もっといい席(S席)ありますよ」とこれまた招待券をくれる。これを実際の座席券と交換して中に入る。ほんとにいい席(スタンド8列目)だ。入場時に全員に配られた対戦カード表は両面カラー印刷。なにかと金のかかってそうな興行である。しかしリングなどにスポンサー名はなし。どっから金が出てるのか?開始前に「写真及びビデオ撮影禁止」のアナウンス。よってこの観戦記も写真なし(残念)。さらにアナウンスは「対戦カード表には休憩があるように記されていますが、時間の都合により休憩なしで行います!」開始前に「時間の都合」というのも珍しい。
ルール説明、前半4試合は1ラウンド3分3ラウンド、後半のチャンピオン決定戦は4ラウンド制(将来のタイトルマッチは5ラウンド)。スタンドではパンチ、キック、投げが有効、グラウンドではパンチのみ有効で関節はダメ。スタンド・グラウンドともヒジ、頭突きは禁止。
6時45分、暗転。「SA...SA.....SA...SA..SA..SA..SA..SA...せーいけーんどーっ!」とエコーが響く。うるさいよ。入りは・・・・昨年末の「女子オールスター」よりも少ないか。
「江戸前太鼓」演奏に続き、掣圏道協会会長・佐山聡あいさつ。
「SAボクシングは10年先の格闘技と言われます。皆さんも、今日は2009年10月2日と思ってください。今から皆さんをタイムマシンで10年後に連れて行きます。掣圏道は愛の格闘技です!佐山格闘技は愛です!」
前半戦のレフェリーは島田裕二。島田も敬礼。中尉くらいかな?
選手入場はテーマソングに乗って、なんだかえらいセクシーな衣装を着けた女性数人に付き添われて。すごいもんが見れそうだ。「市街戦想定」がSAのコンセプトであるが、選手はふつーに上半身裸にトランクス姿、手には8オンスくらいのボクシンググローブ。
第1試合 ミドル級2位決定戦
ナグニベダ・ルスラン(ウクライナ)vs ブスィギン・アレクサンドル(ロシア)
ルスランはキックの選手。一方アレクサンドルはボクシング「シベリアチャンピオン」、キック「内務省チャンピオン」そして「白兵戦ロシアチャンピオン」と経歴に書いてある。うーん、すごいんだかなんだかわからないー。最初からローキック、ミドルキック打ち合い。しかしルスランの後ろ回し蹴りがこれ以上ない形でヒット。アレクサンドルなんとか立ち上がるが、ルスランすぐにもう一発後ろ回し蹴りを決め、アレクサンドルダウン。島田カウントを途中で止め、レフェリーストップに。
ルスラン(1R 2'ちょい RS)アレクサンドル
第2試合 ライトヘビー級2位決定戦
アフメドフ・ザウル(ロシア)vs チャーバレック・ゲッソンリット(タイ)
ザウルはロシアで「タイボクシング」をやってるらしい。しかも「独立国家連邦チャンピオン」だそうだ。ゲッソンリットはムエタイ歴189戦。がしかし、ゲッソンリット、ガードがぜんぜんできてない。ザウルのパンチを序盤から食らいまくる。何とか1ラウンドは耐える。
ラウンドガール登場。これも国籍不明のないすばでー。
2ラウンド開始、ゲッソンリットのキックはぜんぶ見切られる。ザウル接近してフック連発、ゲッソンリットあえなくダウン、10カウント。
ザウル(2R 1'3" KO)ゲッソンリット
ゲッソンリット、ダメ過ぎ。2試合見た時点で、なんか怪しいムードが。
第3試合 ヘビー級2位決定戦
タンコフ・ドミトリ(ベラルーシ)vs サヴォチカ・ロマン(ロシア)
ドミトリーはタイボクシングのベラルーシチャンピオン(すごいんだろうな、たぶん)、サンビストのロマンはアブソリュート大会(ロシア版アルティメット)にも出場経験あり(2位)。これはグラウンドあり、かな?期待通りロマンはタックルからマウントポジションを取り上から殴りまくる。途中で「ダウン」宣告。カウント5でドミトリ立つ。さすがにグローブ付けてはマウントパンチも致命傷足り得ない?ロマンはロープに詰めると腰投げ連発。最後はまたタックルからマウントパンチ、レフェリーがストップ。
ロマン(1R 1'40" RS)ドミトリ
第4試合 スーパーヘビー級2位決定戦
モナスティルロフ・アレクサンドル(モルドバ)vs ボブ・シュライバー(オランダ)
とにかくデカいアレクサンドル。両方ともキックの選手。アレクサンドルは「ロシアキックボクシング選手権受賞者」とあるが、何の「受賞者」だろうか?まさか「参加賞」とか「審査員特別賞」とか「とにかくデカいで賞」じゃないだろうな?シュライバーはRINGSに出たことあるはず(今日唯一の名前を知ってる選手だ)。シュライバー様子を見ながらも強烈なローキック一撃。アレクサンドルぐらぐらっと倒れる。あれれれれれ?「ウド」?カウント5で立つが、かなり効いてそう。アレクサンドル、ローキック恐れて前に出れない。シュライバーローキック連打、戦意を喪失したように倒れるアレクサンドル。「もう決めちゃえよ!」の声に従うように、アレクサンドルが立ちあがったところにまたローキック、3度目のダウンはカウント数えるまでもなくKO宣告。
シュライバー(1R 1'4" KO)アレクサンドル
前半戦、なんか実力差ありすぎだったなあ。勝った方の選手は見るべきものあったが。休憩なしで後半戦。また江戸前太鼓が。ここからレフェリーは渡部優一(大佐)に。後半戦の選手入場はまず「選手入場!」の声で民族音楽風の踊りが始まる。一旦暗転して「○○選手入場!」でダンスチームと一緒に入ってくるという趣向。このダンスチームがあるから「撮影禁止」なのかしらん?
第5試合 ミドル級チャンピオン決定戦
サヴィン・ニコライ(ロシア)vs グスニエフ・アブドゥラフ(ロシア)
両方とも「タイボクシング」(ムエタイとどう違う?)の選手。ニコライは世界タイボクシングチャンピオンとのランキング戦 勝者」。それはチャンピオンではないのだろうか?アブドゥラフは「1999年パヌクラチオン世界選手権大会3位」うーん、パヌクラチオン!そんな競技があったのか!「ヌ」なところが怪しいが。しかも今年世界選手権が行われていたとはね。渡部レフェリー、どこかで見たようなステップで軽やかに裁く。アブドゥラフ、序盤からローキックをビシビシ入れていく。しかしニコライも決して連打は食わない。先程までの4試合とは、素人目にもレベルが違うような。1ラウンド2ラウンドは有効打といえる有効打なし。ラウンドガールはさっきのとは違う。ということは試合毎?んじゃ1ラウンドで終わったさっきの3試合では出番なしか?3ラウンド、アブドゥラフのローキックをキャッチしたニコライが顔面にパンチをヒット、アブドゥラフすぐに立つがダウンを取られる。4ラウンドもローキック入れていくアブドゥラフ。手数はアブドゥラフが多い。ニコライ攻めきれず4ラウンド終了、判定に。
判定の結果はジャッジ田中健一37-38アブドゥラフ、ジャッジ島田裕二38-38、レフェリー渡部優一37-38アブドゥラフという結果に。やっぱ手数の多さが評価されたか?
アブドゥラフ(4R 2-0判定)ニコライ
第6試合 ライトヘビー級チャンピオン決定戦
トカレフ・ワジム(ロシア)vs ファイサル・レディング(スリナム)
両方ともキックの選手。レディングはWMTA、EMTAスーパーミドル級チャンピオンらしいが、にゃんか腹が出ており、それは「過去の実績」っぽい。ちなみに生でスリナム人を見たのは生まれて初めてである。レディング、技術は凄いがやはり動きがワジムに比べると少しのろい。1ラウンドは何もなく終了。ラウンドガールは・・・・やはり試合毎に違うようだ。2ラウンド、動きを見切ったかワジムがラッシュ、まずはストレートパンチをヒットさせる。これでKOを取ってもいいくらいだったが続行。すぐに左ストレート、レディング全く反応できず。「幻の左?」「いや、黄金の左だ!」と騒ぐワシら。それは「輪島」だ。
ワジム(2R 2'10" RS)レディング
第7試合 ヘビー級チャンピオン決定戦
スルタンマゴメドフ・カフカズ(ロシア)vs ウィリアム・ヴァン・ローズマレン(オランダ)
ローズマレン、「調整不足」で10kgオーバーのため、この試合はカフカズが勝てばチャンピオンになるが、ローズマレンが勝った場合は王座空位に。しかし「10kgオーバー」というのは「調整不足」というより「調整してない」のでは?カフカズの紹介時には前振りが。この大会唯一(そういえば太鼓も特別に)。期待の度合いが違うのか?アブソリュート優勝経験者となればそれも当然か。しかしダンスチームはローズマレンがサンバ、カフカズがフラメンコと両者の国籍全く無視。カフカズ1ラウンドからタックルでローズマレンを倒し、マウントパンチでダウンを奪う。しかしローズマレンはすぐに起き上がり、重いキック、パンチ。これでは容易には中には入れない。2ラウンドもローズマレンのローキックに苦しむカフカズ。タックルに行くとローズマレンはロープをつかむ。これに対し渡部レフェリーは減点を宣告(2度)。勝負はこれで見えたか?3ラウンド、ローズマレンはカフカズを捕らえてヒザ蹴り、カフカズバランスを崩したローズマレンの上になり、ニープレスの状態からパンチでKO。
カフカズ(3R 1'21" KO)ローズマレン
まあ、これがSAボクシングの典型的スタイルなのだろう。
第8試合 スーパーヘビー級チャンピオン決定戦
キルサノフ・アンドレイ(ロシア)vs コクリュチフ・アレキサンドル(ロシア)
アレキサンドルは当初予定されたリック・ロードリブ(ドイツ)がケガのための代打。仕方ないがこっちも「調整不足」っぽい。1ラウンド、対照的にいい体をしているアンドレイが一方的に攻める。しかし2ラウンドにはアレキサンドルがマウント取って反撃、が、手が出ずブレークを命じられる。SAボクシングに「膠着はない」のだ。アンドレイローキックでダウン奪う。さらにもう一発、9で立ち上がるアレキサンドル。なんと「ノーガード」殺法に出る。そこに狙いすましたアンドレイのハイキック(わははははは)が後頭部に、アレキサンドルは8で立ち上がるがセコンドがタオル。
アンドレイ(2R 2'26" TKO)アレキサンドル
これで終わり、と客がぞろぞろ席を立つ。そこに「お客様にお願いです!」とアナウンス。てっきり「帰らないでください!」というのかと思ったら、「愛すべき敗者たちに5カウントをごいっしょに!」またこのゴングがショボい。
そして表彰式。4人のチャンピオンがそれぞれダンスチーム5〜6人ずつ引き連れて四方のコーナーから入場。それぞれ真新しい緑、紫、赤、黒の各階級のチャンピオンベルトが授与される。
女声アナウンス「See You......掣圏道のテーマはSee You......愛すべき選手達に、また会いましょう......See You」
そして「See You, See You」を繰り返す演歌調の歌が流れる。うははははは。
いや、演出もすばらしい、いい興行でした!「忘れられない興行」というのはこういうのを言うのだろう。「時間の都合」が心配された割に8時半に終わったし。
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