95年7月9日・後楽園大会

ダイナマイト関西vs尾崎魔弓の「ドレスアップ・ワイルドファイト」決着戦人気か会場は超満員。自分なんかはまだ両国国技館での「一段落」を引きずっているのだが、他のファンや団体・選手はもうそういうのはないのだろうか?

第1試合は天野vs倉垣の元気者対決。この組み合わせは「前座の名勝負」になりうるから何度も組んでほしいと思うが、それもこれも倉垣がどの時期で天野に一矢むくいることができるかによる。それはともかく今日のところは大技の応酬では勝負つかず、一瞬の回転エビで天野がフォール勝ち。

第2試合、外山・宮崎vsボリショイ・本谷組。秋田でも見られた宮崎と本谷のライバル対決だが、序盤で少し見られた以外は基本的にボリショイと外山のお笑い路線に隠されてしまった。特に最近使ってる外山のデルフィンばりの腕折りネタは、デルフィンと同じことやっても仕方ないと思ったのか、仲間割れしてしまった宮崎を外山がアメで釣るといった新機軸を見せたが、新人にそこまで「演技」をさせるのはどうだろうか。フィニッシュは宮崎が本谷からとったため、試合後再び再燃するライバル関係。しかしどうせやるなら試合中に先輩が「お笑い」なんかやってられないくらい激しくやらなくてどうする!

第3試合、デビルが宮口を従え、久住・小林と当たる異例のタッグマッチ。対戦する久住・小林はもちろん、組んでいる宮口まで自分をどう出していいかが難しくなる「御大」との試合。しかし「絶叫3人娘」は実際よくやった。この試合が今日のベストバウトといってもよいくらいだ。問題は、「恐怖感」が付いてしまう今後だな。試合後、なおも食ってかかる小林にデビルがひとこと、ふたこと。すると睨み付けていた小林が「はい!」と答えてついに緊張が切れたか涙。これにはレフェリーのチャーリー東ももらい泣きしていたような。これがJWPだよなあ。

第4試合、奥津のジュニア王座に能智が挑戦するタイトルマッチ。試合開始と同時に能智が場外戦を展開するが中途半端に終わり、腰攻めも逆に返されると自分が苦しむ始末。時折危険な攻撃でヒヤッとはさせるものの、試合の主導権は最後まで奪えず雪崩式ノーザンで奥津が一蹴。奥津にとっては内容に大変不満の残る初防衛戦となった。しかしこれで早くもこのタイトルは挑戦者不在となったぞ。

セミファイナル、KAORU・福岡の再起第2戦の相手はキューティー・矢樹。矢樹が序盤から鼻血を出し、つかまってローンバトルを強いられる。KAORU・福岡組は意図的にか空中殺法を控えていわゆる「タッグ戦術」に終始するがカラーに合わないものをやってもどうしようもない。さらにそこにくすぶったままのKAORUとキューティーとの因縁までが半端に再燃し、焦点がグチャグチャしたままダラダラとした消耗戦に。最後はスワンダイブ式のダブルインパクトという豪快な技で矢樹を下したが、皆がこのタッグチームに求めるものはこんなドロドロした感じではない。

そしてメイン、関西と尾崎のこのスタイルでの約4か月ぶりの再戦。最初っから尾崎はリングに上がることなく南側客席での闘いを関西に仕掛ける。場外カウントがないのだから当然のことながら前半は場外戦ばかり。試合が見えないと客は退屈するものなんだぞ。博多ではどうだったか知らないが、後楽園の客はそこまで寛容ではなかった。そして尾崎が額を叩き割った関西を連れてリングに戻りフィニッシュを狙う。ここで尾崎が使ったコーナーロープ止めの金具を奪うや関西はそれを足にテーピングしての凶器キック。机をリング上に上げてのスプラッシュマウンテンでとどめを刺そうとするがこれは果たせず。ならばと放った机の上でのパイルドライバーで尾崎も流血。しかし尾崎はスープレックスで反撃、くだんの金具でモロに頭を殴りつけるとさすがの関西も動きが止まる。ここで一気に勝負に出た尾崎、椅子にくくりつけてのドロップキック、机の上へのライガーボムから椅子の上へのタイガースープレックスでとうとうピン。このスタイルでの関西戦に連勝を果した。非常に見てて疲れる試合ではあったが「感動」なんかないぞ。今日も尾崎や関西の怒号に押されて若手がロープを外したり金具を手渡したり果ては天野が机をリングに上げる(山本代表が叱ったんじゃなかったのか?)などという女子プロならではのシーンはあったし。最後両者がリングに帰ってからは目が離せなかったが、そこまでの延々と続く場外戦(バルコニーまで行った)は全部追う気にはなれなかったし。